- こちらの本は、奨学金の利用を考えている高校生と保護者の方、そして、学校の先生方にお勧めしたい本(埼玉奨学金問題ネットワーク著)です。
様々な奨学金について紹介されていますが、奨学金の代表的機関である日本学生支援機構の利用の仕方について詳細に記載があります。
日本では、学生の2.6人に1人が進学のために奨学金を利用すると言われています。しかし、有利子の奨学金は、「学生本人が長期にわたって返済していくことになる借金」です。大学進学の際に利用する場合は、「ローン契約を高校生のときに締結する」ことになります。
本書は、借金としてのリスクの側面も記載されており、単に奨学金の紹介にとどまらず、リスクマネジメントに力点がおかれています。
本書で述べられている奨学金利用の際のポイントは、
⑴保証は、人的保証ではなく機関保証にする。
⑵返済に行き詰まったとき、一番大事なのは、「放置せず、早急に日本学生支援機構に連絡し、相談する」ことです。
高校生の時に返済計画を立てるのは大変なことですが、奨学金利用を、「自分への投資のための資金調達」と捉え、「リスクマネジメントを早めに学ぶ機会」として、本書を一読してみてください。
奨学金を検討されている方にお薦めします。九段南行政書士事務所