🍀丸の内の信託博物館へ
信託博物館に行ってきました!
丸の内の三菱UFJ信託銀行の一角にあります。
日本工業倶楽部のあるところ、と言った方がピンとくる方もいらっしゃるかと思います。
コンパクトに展示されています。
ここでは、信託の歴史が気軽に学べます。
この日は、美人で背の高い受付嬢が二人いました。人の出入りは少ない様子。もの好きでもない限りなかなか来ない場所なのでしょうか。
私はたまたま行政書士会の新井誠先生の信託講義ビデオの中で、先生が信託博物館について触れられていたので、知っていた次第です。
こちらの信託博物館の最後のコーナーに信託関連の本が4冊ほど紹介されているのですが、その内の一冊の「信託の世界史」(一般社団法人金融財政事情研究会)の本を参照しながら、信託博物館について簡単に紹介したいと思います。
🍀信託の歴史を分かり易く学べます
今、日本では家族信託が盛んですが、ここでは、信託の発祥から知ることができます。家族信託にも通じる信託の基本を再確認できます。
信託の歴史をみていくと、「信頼して託す制度」であることがその歴史の変遷からもよく分かります。
現代も投資家にとって一番大事なことは、信頼できる投資会社であること、運用会社であることですから、信頼と一体の制度だと改めて思いました。
信託の起源は、中世のイギリスのユースだと言われていますが、そのユースからトラストへの変遷の歴史も信託が「信頼」に基づく制度であることを再認識することができます。
各国の信託の発展の歴史が比較展示されてるコーナーも面白いです。
イギリスでは、古くから個人の信頼関係の中で、個人の受託で無報酬で、という形でゆっくりと発展してきているのですが、歴史の浅いアメリカでは、管理運用する受託者として、個人より法人が望まれ、そして、無報酬ではなく報酬のある形で発展してきています。
最近になって家族信託が盛んな日本など、信託にも各国のお国柄が出ていて非常に面白いです。
🍀日本の信託の歴史も興味深い
日本でも、信託の素地は古く平安時代にあったとされ、弘法大師・空海が作った学校の創立の際のスキームが紹介されていました。他にも幾つかの例が紹介されています。
法制度として日本に英米から伝わったのは、明治中頃で、二つのルートがあったそうです。
①イギリスから法概念として
②アメリカから信託業務として
相前後してイギリス、アメリカから伝わり、明治終わり頃には信託会社がいくつか設立されたようです。日本は、信託の歴史においても既にあるものをいろいろ改良工夫して発展する日本らしさが感じられて面白いです。
また、商事信託として、投資信託、年金信託、設備信託などがありますが、どういった場面で信託が生かされているのか、具体的な紹介もあります。
沖縄のホテル日航アリビラが紹介されていました。
投資信託は、大きく分けて、①信託を使った契約型②会社型がありますが、この②の会社型のスキームの実際例として、ホテル日航アリビラが分かり易く紹介されています。
他にも、信託の具体的活用例がタッチパネルで紹介されてます。
信託博物館、一度訪ねてみてはいかがでしょうか。
🍀最後に・・・驚きのサービス(*_*)
受付嬢が、「4冊置いてある本の中から、お好きなものをどうぞ。」と。
太っ腹ですねぇ。在庫が沢山あるのかな、と、ちらりと思いましたが、銀行の文化事業としても存在してるのですね。さすが三菱!丸の内!と感じ入りました。
余談ですが、丸の内は、行くだけで優雅な気分になれますね!歩道が広くて清潔。そして、三菱系の重厚感ある建物。植栽も人工ではなく本物ばかり。そして、歩く人も建物も落ち着きがあります。前見ると皇居、後ろを見ると東京駅。とってもいい気分になれます(*^-^*)
信託に興味のある方は、丸の内の優雅な雰囲気に浸りながら楽しんでみてください。九段南行政書士事務所